最初アニメとコミックスどっちから見ようか迷ったんですが、アニメが1クールだった事考えるとかなり端折られてる可能性高そうだし、コミックスを先にしました。
主人公のはずむは想い人のやす菜に振られてしまい、傷心を抱え訪れた山で宇宙船の衝突事故に遭遇。宇宙人に蘇生させられたものの、性別を誤ってしまい突然女性として生きる事になってしまいます。
はずむは戸惑いながらも女性としての人生を受け入れようとしますが、振られた筈のやす菜に好きだと告白され混乱の極地に。
実はやす菜は男性を認識出来ない心(というか脳?)の病を抱えていて、そんな中で初めて認識出来た男性だったはずむから告白されたものの、まだ完全に男性の存在を受け入れられなかった彼女はそれを断ってしまいました。
そんなはずむが女性になった事で、やす菜の心のブレーキは効かなくなってしまい、先の逆告白につながったというわけです。
いくら元から女性的だったとは言え、あくまで心は男性である彼は、女性になってしまった自分への告白をすんなりとは受け入れられません。
これだけでもややこしい話になりそうなんですが、ここに勝気な性格の幼馴染のとまりが絡んできて、物語は見事で複雑な三角関係の様相を呈してきます。ガール・ミーツ・ガールというサブタイトルはまさにこれを端的に表現したものと言えるでしょう。
やす菜の事情を知ったはずむは彼女を受け入れようとし、そんなはずむが気になって仕方が無いとまり。物語の前半はこうした3人の織り成す明るくも切ない恋模様って感じなんですが、後半はずむの余命が1ヶ月と宣告される事からかなり重い展開になってきます。
まぁこうでもしないと三角関係の決着をつけようが無いんですが、読む前はもっとぬるい話だとばかり思ってたのでこれは正直意外。
セオリーで行けば幼馴染のとまりを選びそうだけど、元々想い人だったやす菜のアドバンテージも相当なものだし、正直最後まではずむがどちらを選ぶか予想がつきませんでした。
結局はずむは死を迎えたその瞬間とまりを選んだのですが、この結果を見てから振り返るとそれっぽい伏線張って事に気付かされました。
実際はずむは物語の途中でやす菜・とまり両方とキスしてるんですけど、とまりとのキスシーンって絵が無かったんですよね。最初あのシーンを見た時、肝心のページを読み飛ばしたのかと焦ったんですが、あれって最後の大トリに持ってくる為に、敢えて意図的に描かなかったんだなと。
一応これでハッピーエンドなわけですが、なんつーか君が望む永遠の遥シナリオと同様の展開で、見ていて非常にこう胸が締め付けられる感じが否めません。遥が植物状態になってから孝之を支えていた水月の報われなさっぷりとやす菜が被って見えちゃって(;´Д`)
はずむは女性化してますし、周囲から愛される心優しき人間として描かれてるのでつい見失いがちですけど、客観的にはずむの振舞いを見てると、三角関係を有耶無耶にして二人の間を行ったりきたりという点においては孝之とそう変わらないヘタレなんですよね。
私がこの物語にハマったのは百合モノ云々の以前に、こうしたエッセンスを感じ取っていたからなんだと自己分析してみたりして。
というわけで今度は「あのね商法」として現代用語の基礎知識2008に掲載されたアニメ版を見てみようと思います。
