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総帥Diary - 徒然なるままに -

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「涼宮ハルヒの消失」読了 

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
通算4冊目、長編としては3冊目の「涼宮ハルヒの消失」を読み終わりました。以後ネタバレ注意。
私自身ネタバレ読みは極力避けていたのですが、あちこち見ている時に関連する記述が出てくるのはどうしようもありません。そんなわけで今作が長門に焦点を当てた話である事は事前に知っていました。表紙のイラストが朝倉涼子である事からもその辺は有る程度想像付く事ではありますが。

クリスマスイヴを目前に控えた12月初旬、突然キョンを取り巻く世界は変わってしまいます。キョンの後ろの席には転校した筈の朝倉涼子が座っており、誰もハルヒの存在を知らないと言う。みくるや鶴屋さんはキョンの事を知らないし、古泉に至っては彼の居た1年9組自体が存在しません。

焦燥に駆られ部室を訪れたキョンは、そこで以前と変わらぬ姿で本を読む長門と出会いますが、この長門もやはり元の世界の彼女とは異なる存在でした。いよいよ打つ手無しかと思われましたが、本棚で見かけた見覚えのある本に長門からのメッセージが書かれた栞を見つけます。「プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後」。

鍵が何だかさっぱりなキョンでしたが、谷口からハルヒが別の学校に通っているという話を聞きつけ行動を開始します。本来の世界では女子高だった近くの高校が共学になっており、確かにそこにハルヒと古泉が通っていました。

キョンが話しかけても取り付く島の無いハルヒでしたが、3年前の校庭落書き事件の話を持ち出すと食いついてきました。というのも3年前にタイムスリップして出会ったハルヒに対して咄嗟に名乗った「ジョン・スミス」という偽名を、この世界のハルヒも覚えていたからです。

ここから先はこの世界でも驚異的な行動力を見せるハルヒによって、あれよあれよという間に文芸部室にSOS団メンバー全員が集められ、その瞬間文芸部室にあった旧式PCに長門からのメッセージが表示されます。メンバーが緊急脱出プログラム起動の鍵だったわけです。

元の世界に戻るかどうかを確認するメッセージに迷わずYesを選択したキョンは再び3年前の世界に飛ばされました。しかも日時は前回タイムスリップで訪れた七夕。状況打破の為、この世界に来ていた大人版みくると共に再び長門のマンションを訪れたキョンは、そこで今回の事件が3年後にバグによって暴走した長門の手によって行われた事を知らされます。

長門の暴走を防ぐ為の施策を講じて3年後の現場にタイムスリップしたキョンですが、済んでのところで現れた朝倉涼子に刺されてしまいさぁ大変。再構築された世界でも彼女は長門のバックアップである点では変わっていなかったようです。しかも凶暴性をしっかり備えている徹底振りで。

一巻の終わりかと思ったその時、その場に現れた長門によってキョンは再び命を取り留めました。かくて世界の再構成は回避され、改変された世界も元に戻りました。

とまぁそんな感じのお話だったんですけれども、いやぁ「笹の葉ラプソディ」は単なるタイムスリップネタではなく、今回のエピソードへの布石だったんですね。これにはすっかりやられました。

しかし今回は世界の再構築やタイムスリップがガンガン多用されていて、最初の方で出ていた「時間には連続性が無い」って定義がどういう扱いになっているのか、もう何だかさっぱり分かりませんよ(;´Д`)。まぁこの辺はみくるに焦点を当てた話が出た際に納得いく形で帳尻合わせがされるんじゃないかと思ってますので、あんまり深く考えない事にします。

それにしても今回の見所はやはり再構築された世界の長門ですね。ハルヒのようなハイテンションな性格では無かったけれど、控えめに微笑んだり顔を赤らめる姿とか、「あーこんな長門見てみたいなぁ」って妄想がファンのSSではなく本家で実現しちゃったわけですから。

キョンは長門が世界を再構築するに至った理由を、彼女がハルヒを監視する過程で蓄積されていったストレスにあると分析しています。だからハルヒを普通の存在に改変する事でそのストレスの無い世界を実現しようとしたとも言っています。これはこれで合っていますが、彼は長門の感情の全てを理解しているわけではありませんね。

ここで注目すべきは、再構築された世界におけるSOS団メンバーでキョンの事を知っていたのは長門だけだった事です(正確にはハルヒも3年前にキョンと接点があったわけですが)。あの世界では引っ込み思案の長門が図書館で貸出カードを作れずに困っていたところにキョンが通りがかり、彼女の代わりにカードを作ってあげた事になっていました。

ハルヒ(と古泉)は他の学校に居て、みくるは上級生。いずれも普通に生活していればまず接点は無いでしょう。片や長門にはキョンとの出会いが既に有り、クラスは違うものの同じ学校の同級生です。再構築後のこの設定は長門自身が望んだものと考えるのが妥当でしょう。

長門が望んだ「普通の世界」とは、以前ハルヒが閉鎖空間で望んだのと同じように、キョンと二人で居られる世界だったってことです。

「サムデイ イン ザ レイン」でカーディガンを最初にキョンにかけたのが長門だろうってのは見ていて普通に思ったんですけど、あの話の中で長門がハルヒ達の居場所を鶴屋さんには答えていたのにキョンに対しては答えなかったのは、彼女がキョンと二人で居たかったからである、という解釈があります。これはTV版の石原監督が雑誌のインタビューでコメントしていたものですが、サムデイ・・の脚本は原作の谷川さんであることからこの見解は監督個人のものでは無いと思います。

今作を読んでから「サムデイ イン ザ レイン」での長門を見ていると何だか切なくなってきますね。カーディガンをキョンにかけるなんて行為は、TV放送でしか長門を知らない人からは想像も付かないでしょうが、今作を読んだ私たちにはそれは決して不自然なものでは無いわけですから。

今作のエピローグで長門は統合情報思念体の意思によって存在を消されるかもしれない、といった話をキョンに伝えます。それに対してキョンは、もし長門がそんな事になろうものならハルヒと大暴れしてお前を取り戻しに行くぞと憤ります。そんなキョンに「ありがとう」と答えた長門の一言は重いですよ。

そこに込められた気持ちにキョンは気付いていません。彼の気持ちはやはりハルヒに向いていますし、そうである以上長門の中に芽生えているキョンへの感情が報われる事は恐らく有りません。これはフルメタルパニックにおけるテッサと宗介の関係を彷彿とさせます。私はかなめよりテッサが好きなんです。私が長門に思い入れがあるのはこの辺も関係あるのかなとか思ったり。

ともかく本作はネット上でもシリーズ最高傑作であるといった評価が多かったのは頷けます。ただこういう話を聞くとこの先尻すぼみなのか?とちょっと不安になりますが、そこは自身の目で確かめていきたいと思います。

というわけで、次回は「涼宮ハルヒの暴走」です。
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