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総帥Diary - 徒然なるままに -

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「涼宮ハルヒの暴走」読了 

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
5作目にあたる「涼宮ハルヒの暴走」を読み終わりました。以後ネタバレ注意。
今作は以下の3編で構成されています。

「エンドレスエイト」
「射手座の日」
「雪山症候群」

時系列的には「エンドレスエイト」「射手座の日」が「凉宮ハルヒの消失」以前、「雪山症候群」がそれ以後になりますが、通して読んだ感じでは「消失」を補完するストーリー群だったなという印象。ではエピソードごとの感想を。

「エンドレスエイト」

一言で言えば「ハルヒが夏を終わらせたく無いという願望が8月末の2週間を無限に繰り返していた」という短いエピソードなんですが、その繰り返していた期間が600年弱ってのがとんでもなく果てしない。他のメンバーは既視感を感じつつも、明確にその期間を認識していなかったのと比べ、長門はその全てを認識していたわけですよね。

情報統合思念体により生み出されて3年の間、あのマンションの中でただ一人ハルヒの存在を監視していた、という話だけでも薄ら寒い思いに駆られるわけですが、今回はもうそんなレベルを遥かに超越している。そりゃ15498回もプール来て同じ事させられりゃ、長門だって退屈という感情を獲得する事でしょう。

ところで今作の冒頭の挿絵は全てこのエピソードのものでした(3人がシャミセンの絵柄のTシャツ着て、古泉に水をかけられているシーンは登場しませんでしたが)。TVでも放送されていれば、プール、祭り、花火とさぞかし視聴者受けする映像が作れた事でしょう。ですから「孤島症候群」を1話に短縮して、このエピソードを入れるという選択肢もあったと思います。

しかし、本作を長門がストレスを溜め込んでいった過程を示す象徴的エピソードと捉えると、やはり「消失」とセットで使うべきです。その点における製作側のジレンマがあった事は想像に難くありません。

「射手座の日」

「射手座の日」はTVシリーズでも放送された話でしたし、TVも基本的に原作を忠実に再現していたと思います。ただ原作を読んだ後に改めて両者を比較してみると、TVでは「消失」のエピソードが放送されない関係上、長門の内面描写を意図的に抑えていたような印象が有りました。

極端に感情表現が乏しい長門の変化は、キョンのモノローグによってのみ語られますが、例えばキョンが長門に対して「コンピ研のインチキに、こっちもインチキで返したのでは意味が無い」と諭すシーンでは、長門から「なんか怖いオーラがショートカットの頭の上から立ち昇っているようでもあった」と語っています。

こういう表現はアニメ向きですから、本来であればこのシーンで使えば良さそうなものなんですけど、TVでは特にそういった演出はありませんでした。

後はコンピ研のインチキを修正して旗艦が射程圏内に入った際、あたふたしていたみくるに「撃って」とビシっと指示するところなんかも、通常の長門であればちょっと有り得ない姿ですよね。細かいですけどこういうシーンがあるか無いかで、随分長門に対する見方が変わってくる筈ですから、TVでこの辺をカットしたのは意図されたものではないかと私は考えています。出来れば映像として見たかった。

「雪山症候群」

有る意味「孤島症候群」の続編にあたるわけですが、結局再登場した執事の新川さんやメイドの森さん達は話に絡まず、遭難した雪山での怪しげな無人館が舞台の中心となりました。

この話はかなり伏線を張られたというか最後にキョンが言っているように殆どの真実が置き去りにされたまま終わってしまいます。キョンが途中に感じていた既視感、RPGゲームの主人公に扮したSOS団メンバー、王様、海賊、宇宙船、銃撃戦。そしてあの館にSOS団を閉じ込めた連中の正体と長門との関わりも一切不明。それぞれ後のお楽しみってとこでしょうか。

ところでこのエピソードは「消失」直後と言う事で、キョンの長門への態度に対する周囲の反応が印象的でした。例えば部室で闇鍋パーティをしている時に、古泉がキョンに対して「あなたが見ていたのはどちらのユキでしょう」と問いかけるシーンや、ハルヒとキョンが館の探索をしている際に「有希と何かあったの?」「気がついたら有希のほうばっか見てるし」と問い詰められるシーンなどがそれです。

キョンが長門の事を心情的に気遣っているのは本人も認めていますが、その態度が当人が思っている以上にバレバレだったのか、それとも古泉やハルヒが目敏かったのかは微妙なラインです。まぁこのやりとりでハルヒがキョンの事をかなり意識しているって事は良く分りましたが('∀`)。

それと鶴屋さんがただの能天気ではなく、実はかなり勘の鋭い人である点も今後にいろいろつながりそうですね。


TVシリーズの第2期が放送されるとしたら、メインエピソードはまず「消失」になるでしょう。そしてそれを補完するエピソードとして「笹の葉ラプソディ」「エンドレスエイト」「雪山症候群」は欠かせないわけですが、この構成に関しては第1期のように放送順序をシャッフルせずきちんと時系列順に放送して貰いたいもんだと(ちょっと気が早いですけど)そう思います。

今でも私は第1期のシャッフルには納得していません。原作を知っている人間からすればまだ話を追っていけるんでしょうが、初見の人間にとっては先にネタバレされるわ、テンポ悪いわで悪い事尽くめとしか言い様が無い。

確かに原作でもメインエピソードを後から補完する形で、時系列を無視した短編が執筆されてますが、少なくともメインエピソードは一本柱で構成されています。TVではそれを更にバラバラにしていたのがさっぱり意味が分からない。

シャッフル放送については賛否両論で、肯定派の人の意見をブログ等で拝見してはいますが、それらにあまり納得のいく意見はありませんでした。きつい言い方をすればこじつけかと。主観の相違と言われればそれまでですけどね。また製作側に拘りがあったとは思いますが、DVD版はしっかり時系列で収録しているんですから、シャッフル放送にあまりメリットが無かった事を少しは認識していると信じたいところです。

今回はここまで。次回は「涼宮ハルヒの動揺」です。
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