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総帥Diary - 徒然なるままに -

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「カウンセラー」読了 

カウンセラー (小学館文庫)
この前「次回はマジシャン」とか書いてましたけど、催眠シリーズ3作目の「カウンセラー」が抜けてました。相変わらずネタばれなんでご注意。
文庫での刊行が2005年ってことで結構最近の作品のようですね。「催眠」「後催眠」は「千里眼」シリーズよりも前の嵯峨を描いていますが、今作では時系列的に千里眼シリーズ内での嵯峨が主人公になっています。

また前2作で血生臭い事件が一切発生しなかったのに対し、今作では一転して殺人事件が主題となってます。松岡さんは冒頭で「暴力描写を最小限度に留めた」と書いてましたけど、いやはや随分こってりと描写してましたよ。もうね満腹になったお昼休みに読むもんじゃないです(;´Д`)

音楽教育で生徒たちと心の交流を図ってきた女性教諭の響野由佳里。その功績を表彰された日に両親と子供を惨殺されるという悲劇が起こります。しかもその犯人は自分の教え子と然程年齢の変わらない少年であり、未成年であるが故に法的処罰を受ける事はありませんでした。その理不尽さは到底容認出来るものではなく、由佳里はインターネットを使って少年を特定し、49日の法要の日に少年への復讐を果たしました。

ここまでは良くある流れなんですが、この復讐を境に同様の少年犯罪に対する由佳里の「粛清」がエスカレートしていきます。そしてその心の闇に対峙するのが我らが嵯峨敏也という訳です。

犯人が既に分かっているだけに事件をどのように嵯峨が解明していくのか?、それが本作の見所なわけですが、その点については概ね満足出来る展開でした。由佳里の優れた音感、ストレスにより引き起こされる嗅覚過敏、復讐を果たした後にPTSDや嗅覚過敏の症状が治まり、代わりに偽札の真贋を見極める能力が発現した事、そういった事象が精神医学によって解明されていくプロセスは相変わらず読んでいて引き込まれるものがあります。

ただ、最後に由佳里の子供達や由佳里自身が「境界例」と呼ばれる神経症と精神病の間にあったというくだりについては蛇足感があったように思われます。極刑を覚悟していた由佳里に更正の可能性を示す事で、ストーリー全体に流れる絶望感を和らげる効果を狙ったのかもしれませんが、小学校の音楽室で対峙した嵯峨に対し全ての罪を認めた後、パトカーがやってくるシーンでそのまま終わっても良かったんじゃないかと私は思いました。

あと松岡作品は主人公以外の人物に対するザッピングが結構多いのですが、催眠シリーズではそれが顕著な気がします。ザッピングによって各キャラクターの心情がより丁寧に描かれる点では非常に効果的なんですが、これをやりすぎると主人公である筈の嵯峨の印象がちょっと弱くなってしまいます。前作の後催眠では完全にこの状態だったかなと。

ちなみに今回、嵯峨の助手として三池美紀子という女性が出てくるんですが、案の定?嵯峨に惚れてしまったようです。催眠シリーズの続編が出ない限りこれっきりになりそうな感じですが、朝比奈との三角関係なんて展開あるのかなぁ。

次回は「マジシャン」です。
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