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総帥Diary - 徒然なるままに -

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「千里眼 岬 美由紀」読了 

千里眼 岬美由紀 (小学館文庫)
「千里眼 岬 美由紀」を読み終わりました。以後ネタバレ注意。
前作ラストで東京カウンセリングセンターが爆破されたのは、ダビデの仕組んだフェイクでした。まぁさすがにそりゃないだろうなぁとは思ってましたけどね。

その後、李 秀卿が警察の監視から逃れて姿を消すことでストーリーは一気に動き始めます。

北朝鮮に拉致された筈の少女は実は国内の歯科医師に監禁されており、逃亡中だった李 秀卿がその少女を医師の下から奪還します。美由紀が自衛隊を退官する事になった4年前の事件に拉致は存在しませんでした。美由紀は事実を確かめる為、李 秀卿が潜伏しているニューヨークに飛びます。

美由紀は世界貿易センタービルの記者クラブで李 秀卿と再会し、彼女たちがイスラム原理主義者のテロ阻止の為に活動している事を知ります。美由紀はその話をすぐには信じませんでしたが、実際にビル内で挙動不審のアラブ人を発見するに至りその作戦に協力する事になります。

この展開にはまたもややられました。北朝鮮との骨太の話に終始するのかと思いきや、一転9.11テロに焦点が移ったわけですから。美由紀は世界貿易センタービルでサバイバルに挑む事になります。

美由紀がニューヨークで危機に陥っていた時、嵯峨も試練に立ち向かっていました。

嵯峨や彼の上司である倉石が、東京カウンセリングセンターの経営方針に反発を感じていたのは前作でも描写されていましたが、今作では関連するメンバー(嵯峨、朝比奈、倉石、美由紀)がまとめて東京カウンセリングセンターを離れる事になりました。

理想を貫く為に東京カウンセリングセンターに反旗を翻したものの、理想だけでは飯が食えないのが現実です。倉石達は別のカウンセリング研究所を開業したものの、なかなか売り上げにつながらない現状に辟易としていました。蒲生刑事から監禁されていた少女の記憶を取り戻して欲しいと依頼を受けたのはそんな時です。

国が事実確認の為に徹底的に行うであろう取調べによって、少女の症状を悪化させてしまう事を蒲生は危惧していました。そこで信頼のおける嵯峨達に少女を託したのです。

蒲生の判断は彼の職責から言えば明らかに越権行為ですが、その考えに賛同した嵯峨は国や両親にも少女の所在を秘匿したうえで記憶を取り戻そうとします。しかしそれも長くは続かず、事実を嗅ぎつけた外務省や東京カウンセリングセンターの岡江所長から少女の引渡しを要求され事態は一気に逼迫したものになります。

しかしそれでも嵯峨はやり遂げました。前作で美由紀への劣等感に凝り固まっていた嵯峨は、東京カウンセリングセンターを離れ、少女の記憶を取り戻していく過程で自分の能力と自信が本当になすべき事を確信しました。そんな嵯峨を見守っていた倉石や朝比奈も気持ちを同じくします。

嵯峨が少女の記憶を取り戻した後に人目を避けて一人涙を流すシーンには、読んでいた私も目頭が熱くなりました。ていうかちょっと泣いたかも。電車の中なのに。

世界貿易センタービルから脱出した美由紀は、テロの真相を探る為に渡ったアフガニスタンでタリバンに囚われてしまった李 秀卿を救うべく、獅子奮迅の活躍を見せます。この辺は千里眼シリーズお得意のフルメタルアクション全開でヽ(゚∀゚)ノ

拷問が続きいよいよ死を覚悟した李 秀卿が、目の前に現れた美由紀を見て「来てくれたのか」と呟くシーンでまた目が潤みます。だから電車の中だとあれほど(r

そしてエピローグ。危機を脱しアフガニスタンから日本に二人が戻って暫く後、北朝鮮に帰ろうとする李 秀卿を美由紀は東京ディズニーランドに連れて行きます。どのアトラクションにも不機嫌そうにしていた李 秀卿が、イッツ・ア・スモールワールドで見た世界の子供達の姿に人目も憚らず涙を流します。子供達が人種に関係無く平和に過ごすこの世界こそが彼女が見る「世界の未来」。北朝鮮に戻り日本人拉致の真実究明に手を尽くす事を約束し、彼女はその場から姿を消します。

美由紀と李 秀卿は似た物同士であり、それでいて水と油のような存在でもあります。けれど、二人の出会いは間違い無くお互いの世界を広げました。また李 秀卿との話を見れれば良いなぁと思います。この1作でサヨナラはあまりに勿体無い。

次回は未読だった「催眠」を読もうと思ってます。もともとこの「催眠」は千里眼シリーズより前に発表されているもので、シリーズ原点とも言える作品ですから楽しみです。

ちなみに千里眼シリーズの「ミドリの猿」「運命の暗示」で「催眠」の種明かしがされ、以後「催眠」の主人公だった嵯峨が千里眼シリーズに合流しています。ですので既にネタばれしている作品を見ることになりますが、まぁそういう読み方もありかなと思ってます。
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